前回のブログで、学生時代3000枚の子どもの絵を研究したことについて記事にしました。絵の具で絵画表現を経験することが、子どもの表現力の発達を助けるという記事です。まずこちら↓を読んでいただけると幸いです。
それを踏まえて、保育士時代の経験や、我が家の子どもがどのように絵の具を使ってきたかをおすすめの道具と合わせて紹介したいと思います。
初めての絵の具
娘が初めて絵の具を使ったのは、1歳8ヶ月でした。
だいぶ早い時期でしたが、なんでも口に入れないようになった頃を見計らって準備をしました。なぐりがきを日常的にクレヨンなどで経験していたこともきっかけの一つです。
準備したもの
ビニールシート・絵の具(3色)・筆・プラスチックの容器(水用、絵の具用)・バケツ・新聞・模造紙・汚れても良いタオルなど
絵の具は3色で十分!
絵の具は赤、青、黄色の3原色。まずは絵の具遊びに慣れ親しむことから始めます。
教材用の大きいサイズの絵の具がおすすめです。3色あれば単色でも混色にするにも満足いくまで楽しめます。
汚れ対策
小さい子どもが絵の具を使う場合、ある程度の汚れの覚悟は必要です。
できる限りの準備と対策をしておくことで慌てず対処できると思います。
この時、手頃なビニールシートが手に入らず、ポリ袋を広げ2つを布ガムテープで張り合わせ補強したものを使いました。縁取るように貼るととテープの重みでヒラヒラするのを抑えられます。

大きなバケツに水を溜めておくと便利。絵の具で汚れた手を洗えたり、筆洗いの水を替える時に役立ちます。
汚れても平気な服装で。
場所
この時は駐車スペースの半戸外で行いました。室内であれば念の為、汚れてはいけないものにはカバーをしておくと良いかもしれません。初めての場合、大きく筆を振ってしまう、、、なんてことも。
パレットでなく容器を使う
絵の具を容器に入れて少し水を混ぜて使います。
tip: ヨーグルトの容器など廃材をとっておいて使うのもいいですね👍片付けが楽ちんです。
筆はしっかり描ける大筆がおすすめ。

新聞紙を活用しよう
絵を描くからといって最初から白い紙を準備する必要はありません😀。発色の良い絵の具は新聞紙でも十分描けます! 心置きなくどんどん使える新聞紙を活用しないてはありません。

まずは一色
最初から全ての絵の具を出さずにまずは、一色だけ。。。
全ての色を最初から一度に出すとあれもこれもと気になってしまいます。
まず私が絵の具をたっぷりつけて描いてみせると興味を持ちました。
tip: 絵の具には水を少し混ぜて、紙の上でよく伸びるように調節してあげると良いですよ。
単色で描くことに飽きてきたかな?という時に、2色目、3色目を準備。

子どもが気づいて実験を始める
2色目、3色目と出して絵を描いているうちに混色に気付きました。
そうなると、絵を描くことよりそちらに意識が向く子も多いと思います。そんな時はその興味のままに様子見。。。
こうした発見が子どもの発達を刺激しているというのが学生時代の研究の考察でした。





この時、水の色が変わったことに気づいた娘。新聞から白い紙に変えても目もくれず、混色遊びが始まり15分以上。。。怪しいスープを調合している魔法使いのおばあさんのよう。
色水遊びにも集中した後、最後に大きな白い紙にもお絵かきをして初めての絵の具の経験を終えました。
実際、ここまでの準備をするのは大変かもしれません。。。
毎回でなくていい、特に初めての絵の具の時は気の済むまで汚れるのを覚悟でがっつりやってみて、この経験で満足な気持ちを持てたら、絵の具は楽しいという印象を持つのではないかというのが私の考えでした。




初めての絵の具からその後。。。
回数を重ねるうちに絵の具の扱いにも慣れてました。とにかく使って慣れさせました。









1歳8ヶ月で初めて絵の具を使った娘は今、中学2年生。今でも絵を描くことが大好きです。
絵の描き方は教えてあげられないけど、絵を描く楽しさをこうした経験を与えられたことで身に付けてくれのではないかと思っています。
絵の具で自由に描いていくうちに、発見、実験、それを繰り返し自分の表現を楽しめるようになりました。
子どもさんとおうちで絵の具、やってみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました!どなたかのお役に立てれば幸いです!
子どもの絵画表現を広げるとっておきの言葉についてはこちら↓を覗いてみてくださいね。
コメント