「ない仕事」の作り方とポスカリグラフィー

職を作り出すマインド

ある日、マレーシア在住のムーチョさんのツイートに目が止まりました。『職を作り出すマインド』というワードを見て、いいなぁ!って共感。

追記*現在(2023年)ムーチョさんはウズベキスタンに引っ越してNorico学級という日本語学校で教師を始められています。

『職を作り出すマインド』って好きを突き詰めていく行動力と柔軟な思考力があわされば自然と生まれてくるものかもしれない、そんなことを感じた本を紹介したいと思います。

ムーチョさんとおそらく同年代は、平凡な田舎の家庭に育ち短大卒業後は地元の公立保育園に就職しました。いわゆる公務員です。公務員という職業に絶対的信頼を置く両親は喜んだし私も安定した職場に入れたことが嬉しかった。私もこの安定した職場で地元に残って定年まで勤め上げるのだろうと思っていました。

が、しかしこの職場をあっけなく6年で退職。若気の至りで海外に飛び出し、そこで夫に出会い結婚、流れ着いたマレーシアに13年なります。安定の仕事を捨てて飛びたした娘をどう思ったか、親の気持ちを思って振り返ると胸がチクリと痛みます。

それはさておき、子育てが一旦落ち着いてきた今、自分ができることって何?仕事探す?って模索しながら生きる40代後半、タイトルに惹かれて購入した本があります。

ない仕事の作り方(本の紹介)

その本とは『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん

好きだという強み。そして事情を知らない強み。
このように、私の仕事は「あったらいいな」という気持ちで始まるのです。
〜「ない仕事」の作り方〜より抜粋

これまでみうらさんが手がけてきた仕事の成り立ちやそれがブームになっていく様は、一見ふざけているようで実は真面目に誠実に自分の好きなものに向き合ってきてうまれてきたものなんだと感動したのです。

目次を読むだけで面白そうでしょ。

あらためて自分の好きってなんだろう?仕事にできそうな(なりそうな)ものってあるかしらって思い返しました。ただ考えるだけでもワクワクし出す不思議。

この本にちょっとの勇気をもらいながら、よし好きなことをやりながらそれを発信してみようとブログの記事を書いている日々です。

ない仕事を始めた友人『ポスカグラフィ(ポスカで書くカリグラフィ)

そんな中で最近、『ない仕事』を始めた友人がいます。

地元で贈答品のタオル販売をしている友人は、彼女のラッピングセンスで贈り物を特別な形に仕上げていてたくさんのフォロワーを抱えています。そのラッピングに添える手書きのメッセージも美しく特別な物にしていきたいとカリグラフィー教室に通い始めたのが4年前。

家から車で2時間はかかる教室へ通い、自分の技術を磨いた彼女が今度は人に教える立場になりました。

彼女が立ち上げたのがこちら。

『ポスカリグラフィ教室』

ポスカリグラフィのインスタより。

西洋カリグラフィには専用のペンがあり、始めるには一見敷居の高い習い事であるような感覚があります。彼女はそれを身近な道具を使って誰でも気軽に始められるというクラスのデザインを構築しました。

ポスカカリグラフィポスカリグラフィ

めっちゃいいやん(((o(*゚▽゚*)o)))。

彼女の造語なんだと知ってすぐググった私。

他にこの言葉を誰も使っている人がいないじゃん、ポスカリグラフィの生みの親じゃん!。

と高揚してしまった私は彼女に『商標権を取ったらどうかな?』と提案しました。

友人も何かの役に立つならと色々と調べた様子、ただポスカは商品名なので販売元の三菱鉛筆に商標権について問い合わせをしたらしい。

すると、詳細は割愛しますが三菱鉛筆本社から丁寧なお返事が来て、権利を取ることについて断られた訳ではないけれど彼女は総合的に判断して申請は見送ったそう。

でも私は、これからもしポスカリグラフィという言葉がいろいろな場所で使われ出したら言うつもり。

『これ友達が作った言葉なんだよね。(最初はグーって言い出したのは志村けんなんだよねっていうテンションで)』

クリエイティブな友人に刺激をもらっている私です。

好きなことを仕事にした人との出会い『カブトムシワークショップ』

ここでもう一人。『好きを仕事にした人』を紹介させてください。昨日、参加させてもらったホヤホヤの経験。

友人に誘われて参加したカブトムシにまつわるワークショップ。カブトムシの生態をわかりやすく楽しく子どもたちに教えてくれます。

このワークショップ活動が設立されたのが今年。オーガナイザーの彼はとにかくカブトムシが大好きだそうで、カブトムシのことを語る時にはとにかく活き活きとしているのです。趣味でこれまでカブトムシを集めて大事に育ててきたことが、今、仕事となっている。その熱意は人に伝わっていくのだなと感じずにはいられません。今後のワークショップもすでに予約でいっぱいだそう。

彼のFBはこちら→山林虫社 Into The Woods

終わりに

好きなことで食べていけることはなんて幸運なことだろうと思います。そんなこと簡単に叶う訳ないって思う人も多いだろうし私もどこかでそんな甘いもんじゃないよなって思っています。

好きなことで仕事をしようって意気込む前に、まずは好きなことに熱中して楽しむ時間を少しでも持ってみようか、そんなふうに思っています。

きしくもこのブログを書いている最中に目に止まったツイート。9月30日に亡くなった圓楽師匠(私の中では楽太郎さん)の言葉だそうです。この言葉を最後にシェアさせてもらいたいと思います。

長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!

また遊びに来てくださいね〜!!

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